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おとなの事情 スマホをのぞいたら

現代を生きる私たちにとって欠かせない「スマホ」。もはや、 自分のデータが全て詰まった“分身”と言えるのではないだろうか。 そんなスマホの存在に翻弄される大人たちを描いた群像劇が「おとなの事情 スマホをのぞいたら」だ。

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2021年1月号

【キャスト】東山紀之/常盤貴子/益岡徹/田口浩正/木南晴夏/淵上泰史/鈴木保奈美 室龍太(関西ジャニーズ Jr.)/桜田ひより

【監督】光野道夫 【脚本】岡田惠和

【制作】2020年/日本

【日本公開】2021年1月8日全国公開

【配給】ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

©2020 Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.All rights reserved.

それぞれの“おとなの事情”を乗り越えた先にある決断とは

現代を生きる私たちにとって欠かせない「スマホ」。もはや、 自分のデータが全て詰まった“分身”と言えるのではないだろうか。そんなスマホの存在に翻弄される大人たちを描いた群像劇が「おとなの事情 スマホをのぞいたら」だ。物語の舞台となるのは、一軒家のカフェレストラン。集まったのは3組の夫婦と一人の独身男性。8 年前、ある出来事をきっかけに結びついた年代も個性もバラバラな 7 人の男女は、定期的にパーティーを開催し、変わらぬ友情を確かめ合っていた。1 年ぶりの再会となった月蝕の夜、夫婦関係に悩むあるメンバーの一言で、それまでの和やかな雰囲気が一転する。

「夫婦の間に秘密がないなら、いいでしょ?」。そうして始まったのが、スマホ公開ゲーム。メール、電話の内容を全員で共有するのがルールだ。戸惑いながらもスマホをテーブルの上に置くメンバーたちの表情は、なんとも複雑。なぜなら、それぞれが誰にも言えない「おとなの事情」を抱えていたからだ。スマホの通知音、着信音が鳴り響く度に緊張感に包まれる──

やがて、悪夢と修羅場の様相を呈していくのだった。 2016年制作のイタリアのコメディ映画が本作の原作。延べ世界18カ国でリメイクされ、国内外で数々の賞に輝いた話題作だ。今回、満を持して日本版が登場。ストーリーの鍵を握る「最大の秘密」を抱えた独身男・小山三平を演じる東山紀之を筆頭に、90年代にトレンディドラマの女王としてお茶の間を席巻した鈴木保奈美と常盤貴子、さらに益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史と日本最高峰の演技派俳優陣が顔を揃えた。さらに、本作で日本的なアイデアを加えた脚本を手掛けたのが、NHK 連続テレビ小説「ちゅらさん」「ひよっこ」 など数々の人間ドラマを世に送り出してきた名手・岡田惠和。心の機微を巧みに表現する彼が紡ぎ出す、繊細でリアリティのある会話劇にも注目だ。

7人の「おとなたち」が抱える秘密と、最後に下す想像もしなかった決断。その先に待つのは、果たしてどんな結末か。 ぜひその目で確かめてほしい。

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