Twitterのアイコン Facebookのアイコン はてなブログのアイコン

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

『ジュラシック・パーク』シリーズからファンの世代も、『ジュラシック・ワールド』シリーズを観て育った世代も、誰もが楽しめて繋がり合える名作。映画史に残るシリーズの壮大なる終焉を映画館で見届けてほしい。

記事をpdfで見る(画像クリックで別ウィンドウ表示)

記事または映画評のサムネイル画像(A4用紙サイズ/縦長)

2022年8月号

【キャスト】クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ローラ・ダーン/ジェフ・ゴールドブラム/サム・ニール/ディワンダ・ワイズ

【監督】コリン・トレボロウ

【制作】2022年/アメリカ

【Web】https://www.jurassicworld.jp/

【日本公開】2022年7月29日(金) TOHOシネマズ梅田 他 全国ロードショー

【配給】東宝東和

(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

人類が辿り着いた答えとは──

「ジュラシック・ワールド」のあったイスラ・ヌブラル島が火山の大噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へと放たれて4年─人類は未だ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、人里離れた山小屋で暮らしていた。そこで2人が守っているのは、14歳になったクローンの少女メイジー。ある日、オーウェンは子どもを連れたヴェロキラプトルのブルーと再会する。ところが、何者かによってブルーの子どもが誘拐されてしまい、オーウェンはクレアと共に救出に向かった。一方、古植物博士のサトラーは、世界各地から恐竜を集めて研究しているバイオテクノロジーの巨大企業バイオシンをある目的から追っていた。そこへグラント博士も加わり、マルコム博士に協力を求める。人類と恐竜の共存の前に立ちはだかるバイオシンの恐るべき計画とは? オーウェンとクレア、そして3人の博士は大切な命とこの世界の未来を守ることができるのか?

29年前に巨匠スティーヴン・スピルバーグが恐竜たちに命を吹き込み、幕を開けた「ジュラシック」シリーズの歴史。本作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の見どころは、『ジュラシック・パーク』シリーズと、『ジュラシック・ワールド』シリーズのスターたちがスクリーン上で一堂に会し、両シリーズが一つとなること。そして全編におけるテーマである「地球を支配するのは人類か恐竜か、それとも共存か」「生命を人工的に生み出すことの是非」「クローンの命の重さとアイデンティティ」に答えが導き出されることだ。

また、スクリーンで躍動する恐竜たちの迫力、スピーディーな場面転換によるスリリングな展開は、シリーズの集大成にふさわしい。さらに本作には『ジュラシック・パーク』がきっかけで映画界に入ったスタッフが多く携わっており、セルフオマージュが大きな感動と興奮を呼ぶ。『ジュラシック・パーク』シリーズからファンの世代も、『ジュラシック・ワールド』シリーズを観て育った世代も、誰もが楽しめて繋がり合える名作。映画史に残るシリーズの壮大なる終焉を映画館で見届けてほしい。

view more-映画の一覧へ-